ALPHA WOOL JACKET 2024 |atelierBluebottle

ALPHA WOOL JACKET 2024
(アルファウールジャケット)

*こちらの商品はALPHAインサレーションではなく
インナーに高性能素材ALPHA WOOL DIRECTを
用いた2層素材です。
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ウィンターハイクジャケット出来上がりました

ネオウールパンツを作る際に

これのトップスがあれば良いのに
そう思い続けたものがかたちになりました
 
なぜこれを作ることになったのか?
それはPORATEC ALPHAとの
出会いが大きかったです
 
僕はここ数年、遡ってみると2016年から
モンテインのアノラックを愛用しています

10年ほど前に個人輸入したモンテイン

 
今年で丸5年!
目まぐるしく新しい物が開発される昨今
その中で5年も着続けるなんてすごいと
思いませんか?
もったいないから大切にしていたわけでもなく
これを超える物がないから着続けてきたのです

 

なぜか?
それは裏地に使われている
POLARTEC ALPHAが凄いのです
 
最近では同じような物が販売されていますが
僕の知る限りモンテインのこれが
元じゃないかと思います。
 
当時日本では取り扱いがなかった様な?
イギリスから個人輸入で購入しました
 
当時の記憶は曖昧なのですが
ALPHAがすごいとか
誰かが言ってた記憶もないですし
 
当時はプリマロフトの様な
化繊のインサレーションが主流だった様な?
あれは暖かいけど行動中は蒸れるんですよね
それに着膨れる感もなんだか、、
そこでPOLARTE ALPHAを使用した
このアノラックを半信半疑で購入したのだ
と思います
 
それが今年で5年
僕のスノーハイクには無くてはならない存在に
なったのです

こちらはALPHA WOOL DIRECTを用いた弊社ALPHA WOOL JACKET。

目で確認できるこの暖かさ!

 
ちなみに
 
POLARTEC ALPHAとは
以下POLARTEC社から頂いた資料を
コピペしております
 

Polartec® Alpha

Polartec® Alphaは、最新の
インサレーション素材です。
旧来のダウン、及び化繊中綿の欠点を
克服しました。
軽量、通気性、快適性、保温性に優れ、
ユーザーのあらゆる活動状況で
使用可能なインサレーショ ン素材です。

Polartec® Alphaの誕生
「Alpha」は本来、米軍特殊行動部隊の
コードネームです。
以前より米軍ではインサレーション素材として、
ダウン素材の代わりに化繊中綿を
使用していました。
ダウン素材は、縫製段階で制約が多く、
また、濡れるとロフトが減少し、
保温性が低下するというデメリットがありましたが、
化繊中綿の使用で縫製もしやすくなり、
濡れへの耐久性も改善されました。
しかし、ダウン素材は勿論、化繊中綿にしても
中の繊維が外へ噴き出さないように高密度の表地、
裏地を使用しなければなりません。
ゆえに素材の通気性が低く、米軍にとっては
致命的なデメリットとなりました。
彼らの任務においては持久力が必要とされ、
通気性が低ければ戦闘能力が弱まることを
意味します。ゆえに米軍特殊部隊と、Polartecは
共同で新しい素材を開発致しました。
化繊中綿と同様に軽量性、圧縮性、速乾性、
保温性(濡れてる状態でも)に優れ、なお且つ
非常に高い通気性を有し、特殊な縫製技術を
必要としないAlphaを開発しました。

30年以上の開発力と高機能素材開発の豊富な
経験を持つPolartecはレイヤリングシステムを
活かし、米軍の為にこの新しい高機能素材開発し、
従来、現場の兵士たちを悩ませていた問題を
解決することができ ました。

開発の過程で隊員たちはAlpha及び他の
インサレーション素材の実践服を着用し、
実地で訓練にのぞみました。
自分の体温で着用衣服が乾くまで、
長時間にわたり、フィールドを走ったり、
山岳したり、水の中を泳いだりといった
過酷な訓練を繰り返しました。
結果、各素材の実践服の着用テストを試み、
結果、通気性、軽量性、速乾性において優れた
Alphaが選ばれました。
米軍でも新しい素材の誕生を歓迎し、
「Alpha」と名付けました。

Polartec® Alphaとダウン及び化繊中綿との
比較についてダウン及び化繊中綿では合わせて
使用する表地、裏地の通気性が低いため
「静態時の断熱素材」と定義し、
Polartec Alphaは非常に高い通気性を
有するので「動態時の断熱素材」と定義しました。

「静態時の断熱素材」は、静態時、つまり運動量が
少ない状況では、寒いときは勿論、
多少蒸し暑くても着用可能です。
しかし、ほとんどの場合、我々は活動をしており、
極寒でない限り「動態時の断熱素材」
Alphaの通気性が重要になります。

アウトドアシーンだけでなく、普段の歩行時に
おいても暑くて発汗することはあります。
オフィスでも蒸し暑いと感じる事があり、
適度な通気性は必要です。
「静態時の断熱素材」は保温性機能だけで
総合的な快適性はありません。
「動態時の断熱素材」の考えの出発点は
総合的な快適性です。暖かいけど暑すぎない、
衣服内環境をコントロールするには
通気性が一番重要です。

Polartec® Alpha の特長

  •  軽く、暖かい。

  •  通気性に優れ、動態時、静態時でも利用可能。

  •  速乾性に優れ、濡れても保温性をキープします。

  •  あらゆるシーンで活用できます。通勤時、旅行時、アクテイブスポーツ時

  •  PolartecのWeather Protectionとの
     組み合わせも可能で防風、耐水、保温、
     通気性のある製品化が可能です。

  •  ファッション、カジュアル、アウトドアなど
     多岐にわたるデザインの製品化が可能。

  •  裏地、表地の選択範囲が広い。

  •  洗濯機使用可能。

  •  圧縮性があり、コンパクトで持ち運びしやすい。

    Polartec, LLC

 
とても読み応えがある内容です
残念なところを探すならば
軍需から開発がスタートと言うことくらい
 
難しい言葉や数値で見ても分かりにくいので
僕の5年間愛用した解釈、使用感で
この素材の素晴らしさを説明させてもらいますと
 
①軽い
②暖かい
③蒸れない
④扱いが楽
 
あれ?4つしかないww
でもこの4点がとても重要です
 
まずは①と②
軽くて暖かい
僕は自分で言うのも恥ずかしいですが
まぁまぁ繊細です、、昔はこの性格が
嫌でしたが今ではこの性格だからこそ
ものづくりが出来ているのだと開き直っています!
でも神経質とは違いますからね!
 
肩こりを気にします
重い服はもちろんダメ
フードがある服も苦手
暑がりで寒がり
ただのわがまま?
ストレスを感じる服は着たくないですよね?
 
ハードシェルを着てALPHAと同じ暖かさを求める
場合一枚多く着ないといけない
それにハードシェルにストレッチ性がない場合は
動きづらい
そして肩がこるのです
 
ですがこの素材は軽く本当に暖かいのです
寒がりの僕でもこれを着て寒さを感じるシーンは
殆どと言って良いほど無かったです
これを着て寒さを感じるならもはやダウンの出番です
 
②蒸れない
とにかく汗抜けがいい
そして汗をかいても蒸れにくいです
もちろんベンチレーションと言う機能的要素も
ありますがものすごく不快になることがありません
暑くても服の中で汗がこもる様なことは
ありませんでした
まぁこの辺は個人差もあるでしょうけど
説明にもあった様に蒸れを最小限に抑えることが
この素材の大事な役目なのだと思います
 
③扱いが楽
これは買った後に気づくことが多いですが
とても重要!
何が楽って普通に洗濯ができるところ
ハードシェルやダウンだって洗濯できるけど
大変ですよね?
皆さんは良くご存知だと思いますが
氷点下でも動けば汗をかく
汗をかいたら洗濯したい
僕は毎回そのまま洗濯機にin
 
もちろん洗濯ネットには入れた方が良いですが
気を使わずそのまま洗濯できるのは
とても楽なのです
楽って自由
 
本当はもっとたくさんあるのですが
とにかく軽くて暖かくて扱いが楽なのです!
 
POLARTECってすごいな〜なんて
思っていたのですが
実はTシャツを作ってくれているsupernaturalの
グループ会社の一つがPOLARTEC JAPAN
なのでした
 
そのことは知ってはいたものの僕らが
その素材を使うイメージが持てなかったので
今まで接点がありませんでした
(ショールームは同じなのでいつも
横目でチラチラしてましたw)
 
それが昨年ネオウールパンツを販売し
反響がとても良かったので
同じ様なアウターがあれば便利だなと
思っていたのです
(パンツの開発段階から思っていましたが
そこまで手を広げるのが少し怖くもありました)
 
ただネオウールパンツに使用しているソフトシェルを
そのまま使うのでなく
ジャケットに見合う素材を使いたい
 
困ったな〜軽くて良い素材はないのか?
そこでピン!ときてしまったわけです
 
早速sn福原さんにお願いしてPOLARTECの方を
紹介してもらったのが社長
僕らのやりたいことを丁寧に説明すると
徐々に打ち解け
色々と素材を見せてくれたのでした
 
パンツの表地をブラッシュアップするために
ネオシェルに目をつけ
ネオシェルのようなウインドシェルが
POLARTECにないかな?
そんなところからのスタートだったのですが
実はPOLARTEC ALPHAではネオシェルが
異質な存在であって布帛は
基本的に扱ってないのでした
 
その事実を知った時は正直焦りました、、
僕らのもくろみが大気圏外に
飛んでいったのですから
 
ですが
「こんなのもあるよ!」
そう言って見せてくれたのが
POLARTEC ALPHAにウールを混ぜた素材でした
「これは未だ世界中でどこも使ってないんだよ!」
(ウール33%ポリエステル63%ナイロン4%)
 
な、なんだこれは、、
僕の脳内でビビっと何かが繋がりました!
POLARTEC ALPHAにウールが混ざった物が
あったとは!
 
ALPHAの良いところとWOOLの良いところが
混ざり合う
これをかたちにしたらきっと
いや、絶対
間違いなくいいものが作れる!
 
一つ疑問が湧いたのは
なぜこのようなすごい素材が世の中で
使われていないのか?
もっと注目されても良いはずだと思いませんか?
 
その理由を色々調べてみたところ
(僕の憶測も含みます)
 
①価格がとても高い
(ポリ100%のALPHAの時点で裏地としては高価)
 
②生産にとても時間を要する
 
③作るのがとても難しい
 
これは大手になればなるほど
ハードルが高くなるのです
価格に対する分かりやすいメリットがあれば
まだしもなのでしょうけど
通常のALPHAでも充分なスペックがあり、
一般的にウールが入っていることが
セールストークにはなりにくいのです
 
そして納期
これは大手の短いサイクルでの
商品の回し方に合わない
通常のALPHAは約3ヶ月の納期ですが
ウールが入ると約半年の納期が掛かります
納期がかかると言うのは作るのが
とても大変だと言うこと
継続的に安定した素材が必要な会社からすると
不安定な素材をリスクを背負って
使う必要がないのです
 
だけど僕らのものづくりの仕方なら
そのリスクは関係ない!
本当にいいものが作れるなら
リスクを背負える!
僕の決断だけですからw
 
ちなみにALPHAはアメリカ製です
軍隊に供給する特殊な素材のため
国外では生産していないそうです
よく目にするPOLARTECのフリースは
ほとんどが上海製
それもsnの母体であるSCTで生産しているのです
一度工場の写真を見せてもらったのですが
一昔前の中国工場をイメージしていたら
ヨーロッパの工場のようにとてもきれい
しかもとてつもなくデカイ!
 
写真には天井が見えないほどの高さまで
積まれた生地
まるでXファイルのエンディングの
あれみたいな大きさ!
 
snはそんな大きい会社を母体に持ち
そんな会社が僕らの製品を作ってくれている
大量生産の弊害を常に吠えていますが
ここまできれいに管理された工場で
生産されているのは
それはそれとして間違ってはいない気がしてきました

今回のALPHA WOOL JAKETは中国製だけど
工場製品だけど
間違いなく良いものが出来上がった!
そう皆さんへきちんと説明したかったのです
 
ここまでだいぶ長くなってしまいましたね、、
 
最後はALPHAと合わせる表の生地
これはとNEO WOOL PANTSと
同じものを使っています
NEO WOOL PANTSでの説明と重なるので
詳細は割愛しますが
ナイロン100%
2.5レイヤー
耐水圧20,000mm
透湿20,000g/sm
*2023から同じスペックを持ちながら、毛玉や
引っ掛けが起こりにくい素材に変更しています。
*2023よりポケット内素材を
トリコット→ALPHA WOOLに変更。

 
ウールパンツのために探し始めた生地ですが
最終的にこのジャケットを作るために
これに決めたのです
 
モンテインのアノラックは表地が
PERTEX QUANTUMAIRで
比較的薄めの生地のため風が強いと冷気が
入り込む感じがあり
ストレッチ性も全くないので
(脱ぎ着が大変)
もう少し生地が厚くストレッチが効いていれば
最高なのにと感じていました
 
それが今回の生地を使うことで透湿性は失わず
耐風性は上がり
さらにはストレッチ性が加わり
暖かさ快適さが増したのです

僕が使用した感想ですが
行動中はもちろんのこと
停滞している時も暖かさを維持してくれて
もっとも過酷な条件は
気温−1℃と寒くないのですが風速20m
(飛ばされて流血しました)
僕の体感ではー12,3℃かな?
それでも寒さは感じません
WOOLが入ったから?表の生地のせい?
全てを同じ条件下で比べることはできないけど
間違いなく暖かく快適になっています
それに長めの丈のおかげでお尻も暖かいのも
大きいですね!

開閉はファスナー式を採用
春や秋、時期によっては脱ぎ着する場面が
多いですからね
アノラックだとどうしても脱ぎ着が面倒なときが
ありますよね?
 
丈を長めにして
暖かさを重視しました
モンテインのそれはクライミング用なので
ハーネスと干渉しないためですが
これは氷の壁を登らない
スノーハイク用ですから!
 
裾も絞れるので下からの風にも強いです
ファスナーはビスロンを使う事で
手袋をしていてもスムーズに開閉してくれます
コイルに比べて凍りにくいです
それでも以前凍ったことがあったので比翼をつけて
雪が付着しないようにしています
もちろん保温性もUP

首周りの裏地はトリコットを使用し
素手のままでも暖かい様にしました
口元にALPHAを使うと
自分の息で凍ってしまうことがあるのです
首の立ち上がりを高くしているので
風が入りずらく暖かいです
(ここ結構こだわりました)
フードの裏地もALPHA WOOLですから
もちろん暖かいです
フード調節はバネ式コードロックを使わず
引っ掛けるタイプのものにしました
なれないと少し固定しにくく感じるかもしれませんが
バネをおす必要がないので手袋をしたままでも
操作が楽です


いくら通気性が良いとは言え生地だけでは
限界がありますから
そこでフロントファスナーを逆開にして通気しやすく
さらに脇の下にはベンチレーションをつけました
ウールパンツの説明でも書きましたが
数値だけ見ると決して軽くありません
ミドルレイヤーが1枚付いていると思ってください!
そう思うと軽いと思います
 
それに不思議なことに
着ると実際の重量より重さを感じないのです
曖昧な表現で申し訳ないのですが
バックパックにも同じことが言えたりもします
いたずらに軽さを求めるのではなく
快適さとのバランスが大事だと思います
 
数値化はできませんし
曖昧ではありますが
そこには間違いなく軽さを感じる何かが
あるのだと思います

2023からポケット内はトリコットではなくALPHA WOOLを使用。

 
寒がりな僕の意見を参考にしてもらえるならば
−10℃くらいなら問題ありません
もちろんそれ以上寒くても大丈夫ですが
体感温度には個人差があります
○○度まで大丈夫!
例え売るためとは言え
そんな無責任なことは言いたくありません
これを着て何度か歩けば
あなたにとってのベストなレイヤリングが
見つかると思います
 
言いたいことが多すぎて長くなってしまいました、、
ここまで読んでいただきありがとうございました!

ALPHA WOOL JAKET
 
新しい冬のウエアとして良いものができたと思います
皆さんに使っていただけると嬉しいです

*NAVY BLUE色のロゴはご覧になる角度によって
見づらい場合がございます。
*商品の色目は物撮り写真がより現物に近いです。
必ずご確認いただけますようお願いいたします。

サイズ : XS〜XL 5サイズ
       *モデル154cm女性 BELUGA-XSサイズ着用
         モデル178㎝男性  SLEET GRAY-Mサイズ着用
                               


*正確なサイズのご案内を心掛けておりますが、
  お手元にお届けする商品と表記寸法の間に
  多少の誤差が生じる場合がございます。

  
重量 : 570g(Sサイズ)

素材 : 表地-2.5レイヤーナイロン100%(日本製)
         裏地-ポリエステル63% ウール33%
               ナイロン4%(アメリカ製)

カラー : 写真上から
          BELUGA(ベルーガ)
          NAVY BLUE(ネイビーブルー)
          SLEET GRAY(スリートグレー) 
          APPLE GREEN(アップルグリーン)



          
生産国 : 中国

購入時のご注意
・大変恐縮ながらお一人様1点までとさせていただきます。
・不良品以外の返品、ご注文完了後のキャンセル、サイズや
 カラー変更、配送先変更はお受けできません。
 よくご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。
・カラーはお使いのブラウザによって違って見える場合が
 ございます。
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